サッカーの
三浦一良氏の名言の一つに、
「人の所為にしない」というのがある。
先日
三内丸山近辺に行ったとき、青森県立美術館で
「化け物展」が開催されていた。展示最終日ということで駐車場には結構な
車の数が見受けられた。国会前デモに例えるなら約3,000台、実際には50,60台。
父が存命だったころは度々訪れた美術館も、ここ4年間入館したことはない。妻に「たまに入ってみる?」と聞くも、
「化け物に興味なんてない」とのことで、素通り。
なんで「化け物展」からキングカズの言葉が連想されたかと言うと、我々の先祖は何か災いごとが起きた際、
人の所為にするのではなく化け物という架空の
物の怪に責任を押し付けてきた。水難事故で子供を亡くすと
「河童」の所為に、就寝中に寝違えると
「枕返し」に。また、生活の知恵から生まれた化け物には
「豆腐小僧」なんていうのもいる。買ったばかりの豆腐をペロリと舐めて逃げる妖怪で、そいつに舐められた豆腐は早く食べないと腐ってしまうのだ。まさに
豆腐は足が早いという教訓を豆腐小僧が教えている。
「ろくろっ首」もなるほどと思える妖怪で、亭主の浮気を監視するために首が伸びていく
女房の願望が生み出したという。
「ぬりかべ」という通行人の行く手を妨害する妖怪も、もしかしたらこの
道の行く手には落石や道路陥没などの
事故が待っているよ、と教えている
親切な妖怪なのかも?
そんなことを
勝手に想像しながら美術館を通り過ぎる村長でした。
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