心温まるニュースを目にした。元巨人軍の投手で、現在3軍の投手コーチである
会田有志氏だ。記事によると、二日前の夜、都営新宿線の駅構内で倒れていた中年男性を
心臓マッサージとAEDによる手当で蘇生させたという。男性は自分の名前を言えるまで回復し、救急車で搬送された。
会田氏は、故
木村拓哉氏と
同期退団。翌年の木村氏の急逝を見て
選手の生命、健康を守る意識を強く持ち、
アスレチックトレーナー資格を取得。また、毎年
武道大の先生から救命講習を受けていたという。それが今回の人命救助に繋がったというわけだ。
咄嗟に対応できることに驚きと称賛ですが、我が身に置き換えて考えるとき、果たして同様の措置をとることができたかは甚だ疑問だ。
根性、根性、また根性の世代の村長は、「練習中の私語禁止」、「練習中の水道水を飲むこと禁止」、「遠征のバスは、座れない」など。中学校の野球部の実態です。半世紀以上前とはいえ選手の健康なんて、気合で乗り切れ、という先生、親、マスコミばかりでした。全否定はしませんが、もう一度人生をリセットできるなら、
中学校1年に戻りたい。
当時は、ゴムまり(
軟球)も怖かった。その恐怖が消えたのは、
捕手をやらされた
28歳の朝野球の時でした。
肩がよかったことから春のミーティングで監督から「お前は
捕手」と告げられたのです。内角球には目を閉じるし、ワンバンは腰を引いてしまう。
一番向いてないポジションだと思っていたのが、次第に恐怖は減り、打撃でも内角球に逃げなくなっていきました。その監督の口癖が、「
根性で捕球しろ」でした。
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