今回の新型肺炎の死者数に関して、先進国と呼ばれている国々の数字が桁違いの値である。アメリカ、イギリス、スペイン、イタリアに加えブラジル、スェーデンも我が国の累計数を一日で記録している。
この状態を見ていて脳裏に浮かんだのは、古代ローマ帝国が滅んだのも疫病だったなあ、と。そして多神教のローマ帝国に入り込んだのがキリスト教でした。そのキリスト教国圏が大変なことになっている。
実は日本でも似たようなことが起きていました。奈良時代に起きた「天平の疫病」では、時の政権を担っていた藤原四兄弟も病死しました。なんと閣僚の半数が犠牲になったという。聖武天皇は仏教の信仰を推進し、奈良の大仏が造られた。しかし、その甲斐もなく平安時代に入ると次々と災害が起きる。
東北人なら東日本大震災の時多く聞かれた、「千年に一度の大地震」という言葉。その千年前の三陸地震が起きたのは、平安初期のこと。東北地方が壊滅的打撃を受けた。
現在の感染病も大きな打撃には違いないが、奈良時代から平安時代の災害を見るとそのひどさに驚く。富士山の大噴火では富士五湖が、十和田大噴火では十和田湖ができた。当時の記録では京都の空の色が変わったと聞く。そして三陸地震だ。
今、日本の防疫は概ね成功との評価である。勿論、専門家会議と政府、医療従事者の献身、などが言われるが、昔の教訓や経験から学んだ知恵+信仰も影響しているのかも?
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