はるか
昔の記憶なのに、
体に刻まれた記憶は一生忘れることはありません。校庭の隅っこで一時間以上も
正座したこと。キャッチボール中に私的な会話をしたという理由で、痛い
グーパンチを貰ったこと。ノックの打球が
みぞおちを直撃して悶絶した
凸凹のグラウンドの思い出。村長の
中学の野球部時代の一コマですが、よく覚えています。正座は一回きりでしたが、グーパンチは何回もありました。その殆どは、練習中に
水道の水を口にした、という理由でした。今思えば、とんでもない時代でしたね。
半世紀以上たった現代、猛烈に熱い日の日中にモーレツに熱い戦いを繰り広げている高校球児たち。でも古い頭の役員たちは言うのでしょう。「昔も暑かったのに、今の若者は辛抱が足りん!」。
先日には昆虫採集に出かけた小学校一年生が熱中症で亡くなられた記事を目にしました。また各地で行われている予選では連日のように、選手はもちろん応援の生徒も救急搬送されております。今の若者が
忍耐弱いのではありません。高度成長により
道路は舗装され、
高層ビル群は田舎の市町村にも広がりました。加えて
温暖化です。昔より
数度は気温が高くなってきているのです。
ここにきて
文科省が、県教委などに宛てた通知をだしました。部活動や校外授業などでは、温度や湿度に配慮して
活動の中止や延期などの対応をとること。要するに、
「学校活動よりも子供の命を」ですね。たしかに、「夏の甲子園」は球児にとって
大きな憧れでしょう。でも命には代えれません。
時期をずらすか、
北海道のドーム球場で開催するとか
本気で考える時期に来ていると思います。
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