ヘッドスライディング、いわゆる
「ヘッスラ」といえば、あの長嶋監督をして「国民的行事」と言わしめた
10.8決戦を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?同率で並んだ中日と巨人の最終試合で決着するという、首位決戦の大舞台での
彼のプレーです。
そう、中日の
立浪選手の一塁へのヘッスラ(内野安打)からの
左肩脱臼、負傷
退場の場面です。巨人の一塁手
落合選手の
股関節脱臼とともに、死闘といってもいい好試合でした。
先日、ここ20試合くらいでは
チーム一調子のいい巨人の
吉川尚輝選手。
怪我の坂本選手を補う守備と走塁、打撃で打線を引っ張っておりました。先日、一塁へのヘッスラ(内野安打)で
左手を骨折。故障者リスト入りとなってしまいました。
では、ヘッスラはアリかナシか。
否定派の多くは
「一塁は駆け抜けたほうが速いのに」と言います。しかし、
ヘッスラの方が速いのは紛れもない事実。実際、一塁と同じ条件の本塁でのクロスプレー(塁にタッチして駆け抜ける)では、コーチ(次打者等)は100%スライディングを指示しますし、走者の多くは頭から滑り込みます。もしも駆け抜けようとしてタッチアウトにでもなったら上から
指導やスライディング練習が待っているでしょう。そう、
村長は肯定派です。ただし、草野球では禁止してますが・・・
以前までは、「駆け抜けた方が速い」が常識?でした。でも、知っている人は知っていたのです。当たり前?職業野球では
「ヘッスラの方が速い」は常識でした(と思う)。否定派の最大の理由は
怪我ではないでしょうか?たしかに手首や指の骨折、肩の脱臼に加え、野手からの
不慮の踏み付けやニードロップ、ボディアタックがあります。いくら打撃用グローブをしていても避けられない事故は付き物です。しかし、駆け抜けた場合でも事故率はゼロではないのです。野手との衝突の危険性、送球が直撃する割合は逆に増えるでしょう。
ヘッスラの最大のメリットは、なんといっても
チームを鼓舞するプレーになるからです。これは、
ショーとしてのプロ野球では欠くことのできないプレーと言えます。
過度のアピールプレー(ガッツポーズや遠吠えなど)よりも
正当なアピールになるのです。
吉川選手には厳しい言い方になるかもしれませんが、
正しいヘッスラをもっと練習して欲しいものです。ついでに彼の今季のあるプレーに苦言を一つ。一か月ほど前の試合で、無死か一死走者が一塁という場面で、
第三ストライク目を空振り、相手捕手が弾いたのを見て一塁に走り出そうとしたシーンをみちゃいましたよ。まだまだ勉強することが一杯ありますね。そして
土井選手や
川合選手のような
通受けする、いやらしい選手になってもらいたい。
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