「来た、見た、勝った」は、シーザーの言葉でしたが、
「来た、見た、取った」とは?
8月25日の夜。
中国の鉱石採掘場近くで、作業員がトラックから鉱石を積み替える際大量に路上にこぼして去ってしまった。翌朝、朝日を浴びて路上に
光る粒状物が発見されると近所の人が群れてきた。ソレは朝日を浴びピカピカと光っていた。
「砂金かも?」という噂は瞬く間に広がり、大勢の老若男女が交差点に集まってきた。小さな粒を拾い持っていた紙などに挟み込む。近所の家から箒と塵取りを借りてくる人も。
警官の、「それは砂金ではありません」という声にも、立ち退かせようと
ウソを言っているのだ。と一向に作業をやめなかったという。中には、昼食のために一旦現場を去り、再び参加するものも。結局午後2時ころまで騒動は続いた。
さて、その粒状鉱物の正体は?1kg集めても数円程度の
黄鉄鉱の破片だった。この黄鉄鉱、見た目は金に近いことから、
「愚か者の金」と呼ばれているそうである。
中国では以前にも、横転したトラックから落ちた
牛乳パックにも人々が群がり、持ち去る事件。生きた
ニワトリを1000羽プレゼントするというイベントでは、並ぶこともせず我先にと奪い合い。川で
魚が大量死、という報道に「食べられる」と人々が殺到。運搬車の荷台からこぼれ落ちた
「カニ」の場合には、わずか数分間で無くなったそうである。まさに
「来た、見た、取った」状態!
中国、恐るべし?PR