釜無川で産湯につかった村長は読めますが、「御勅使川」は妻も娘も読めませんでした。正解は「みだいがわ」。大河ドラマなどで知った人も多いでしょうが、甲斐の武田信玄公の一大公共事業で有名な川です。
先日諏訪の信玄伝説を女優の
高島礼子さんが紹介しておりました。今日はBS12の「
歴史再考」という番組で武田信玄公を取り上げております。
武田信玄といえば、家康や秀吉、謙信や信長を抑えて、「
理想の上司No.1」といわれております。その理由は数多いのですが、「17年に及ぶ治水工事(御勅使川と釜無川)」、「領民第一の政策」、「日本初となる甲州金と貨幣制度」などが上げられるでしょう。他にも城を持たない武将としても有名で、彼の拠点も「城」ではなく石垣のない「
館」でした。そう、
「人は城 人は石垣」ですね。
また人心を掴むのがうまく、あの
「風林火山」も孫子の兵法を一言で言い表して家臣に徹底したのです。その家臣はといえば
能力主義で、どこの馬の骨とも分からない軍事オタクを
軍師にしたり、時には戦で捕らえた
人質をも家来にしました。
諏訪の人にとっては
憎き敵のはずが、なぜか人気があるのは
「諏訪のお姫様」との恋物語のせいだけではないようです。信玄は遺言の中で
「自分の死を三年間内密にせよ」と命じました。そのせいでしょうか、
「諏訪湖には信玄公の棺が沈んでいる」という信憑性の低い伝説があります。
龍神伝説とともに
ロマンをかきたてる話ですね。
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