数日前のBS1の夜の番組で免税店を取り上げていた。中国人を中心に売り上げが伸びているという。店側も大幅な増収にほくほく顔のようだ。
消費税制の最大の欠点が輸出企業と免税店だと村長は信じている。
例えば、日本人に10,800円で売っていた商品を外国人は10,000円で買える。仮に仕入れ額を6、480円とすると800-480=320(円)を国に納めていたことになる。免税店になると、消費者からの800円が入ってこないので、320円の国庫への納入も無し。仕入れ業者に払う筈の480円も払わなくていい。なぜなら国が払ってくれるから。戻し税と呼ばれているヤツだ。結局、国からすれば320円入っていたのが480円出ていくことになる。差引800円のマイナスである。つまり、輸出企業や免罪店が売り上げを伸ばせば伸ばすほど国は減収になるという税制なのだ。
素人の考えではあるが、この制度はどうみても可笑しいだろう。「国内に於ける最終消費者がそれまでの税を負担する」という大前提が覆っている。免税店は自身が納める320円は納めることはできない(外人からは取れない)が、最終消費者の役目は負わなければならない。つまり、仕入れに払った480円は自己負担となるべき。国が最終消費者になるなんて、まさに「悪魔の税制」である。この制度をかえるだけで800円の増収となる。税率をあげても増収とはならない、という一つの理屈がこれである。
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