昨日のNHK-TV「超絶凄ワザ」は、前回に続きコマ対決。決められた重量、サイズ、初期回転数で、わずか直径20mmの円形舞台の上で対決は始まった。今回は女性職人軍団とベテラン職人の対決。若き女性職人がどこまで挑戦できるのか、楽しみに見ていた。
試合は静かに始まる。数千ミリも動かない女性陣のコマに対し、ややブレはあるもののコマの先端はピクリともすずに回り続ける男性陣のコマ。両者とも前回の記録、18分50数秒は軽く超えそうである。そして、両者が記録を更新、最初の感動だ。しかし、男性陣のコマが先ず落下。一方女性陣のコマは安定した回転を維持している。22分、23分、全員がかたずを飲んで見つめる中、黄金色に輝くコマが揺れ始めた。
最早ここまで、と思いきや女性リーダーが驚きの一言、「戻ります!」。司会者も、いや村長はじめテレビの前の全ての人は耳を疑ったと思います。そして、数秒後コマは元通り回復したのです。マジで「えっ!」とつぶやいた村長です。
解説の「回転博士?」も「何故かは、わからない」とか。これには、日本のモノづくりの神髄を見たような感覚を覚えました。何千、何万回と繰り返す実験や試行錯誤の中で偶然現れる新現象が、大きな発明、発見につながる。ノーベル賞を受けた誰かが言っておりましたね。10万回失敗しても、10万1回目には成功することを信じて挑戦する。
その挑戦が成功しなくても次世代に引き継がれ、やがて奇跡が起きるのでしょう。いや、その小さな奇跡をつかむまで続けるのでしょう。そんな過去を学習するから明るい未来が拓けたのだと思います。アレ、どこかで聞いたような言葉?
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