30年前のオリックス(阪急ブレーブス)vsダイエー(南海ホークス)の3回、それは起きた。古巣の南海から本塁打を打った阪急の
門田選手がベース一周し、出迎える
ブーマー選手とハイタッチ。まあ、プロ野球ではよく見る光景である。
しかし、次の瞬間門田選手が右腕を抱えて苦痛の表情に。なんと
右肩を脱臼してしまったのだ。いくら、
脱臼癖がある、とはいえ
優勝争いをしていたペナントレース終盤での離脱は、ブーマーの精神状態も併せて大きなマイナスとなり、オリックス球団悲願の初優勝はイチローの登場までお預けとなってしまう。
そんな、見たくない光景が先日再現されてしまった。キャンプでファンサービス中の、中日
松坂大輔投手がファンの一人に
右腕を引っ張られたという。ファン想いの彼は、
軽い違和感、というが年齢を考えると今後が心配である。
いわゆる「松坂世代」のトップを走る彼も、もう
38。昔のような快速球は無理でも、日米で培った投球術がある。村田修一選手や後藤武敏選手、杉内俊哉投手が引退する中、藤川球児投手や和田毅投手と共にまだまだ頑張ってほしい投手である。そういえば、門田選手も40歳を超えて現役だったことから、「
不惑の大砲」と呼ばれたとか。
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ファン・サーヴィスの一環として、ファンと接する機会を増やすというのは、近年のスポーツ界の特徴。此れは悪い事では無いし、今回の松阪投手の場合も、決して彼が責められるべき物でも無い。又、ファンの側も悪意が在ったとは思わないし、不幸な出来事だったと言えましょう。
唯、今回の件が大きく報道される事で、ファンの側の配慮という物がもっとされると良いなと思います。スポーツ選手の肉体は非常に強靭な面が在る一方で、非常に繊細でも在るのだから。
松阪投手の怪我が、1日も早く治る事を祈っております。