草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です
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テレビで春のセンバツを見ている。今日の第一試合は地元兵庫の報徳学園が登場。一試合を勝ち上がった常葉菊川と対戦。この試合常葉菊川の各打者の大きなスィングが目を引く。これは監督の指示なのだろう。無死で走者を出してもバントの気配すらない。1-2と一点を追う8回表も無死一二塁で強攻。四球で無死満塁という絶好の逆転機を作る。結局一死後走者一掃の二塁打が出て4-2と逆転に成功。9回の報徳の攻撃を一点に抑えてベスト8に勝ち上がった。
第二試合の岩国商vs山形中央戦も山形の強攻策が印象的だ。押し気味に試合を進める岩国は5回表一死三塁からスクイズで一点を先制する。なおも続くチャンスは山形の投手交代に阻まれる。その裏、山形は無死一二塁という好機を迎える。打者はリリーフで好投したばかりの選手だ。岩国のサウスポーに立ち向かう左打ちの打者、点差は一点。
村長は「甲子園での初打席で、うまく走者を送れるかな?」と新二年生のひ弱そうな打者を気遣った。ところが山形ベンチの指示は「打て!」。これに打者が応える。右中間を深々と破る逆転の三塁打。「いやー、恐れ入った」。さらに9番打者もライトを越える三塁打で一気に1-3と勝ち越す。
日本の、特に高校野球はスモールベースボールの傾向が強い。先日のWBCでも強豪国が日本の野球を参考にしていた。所謂、繋ぐ野球だ。一点が欲しい時などは、4番といえども犠打のサインがでることも。たしかに一点が入る確率は上がるのかもしれないが、大量点が入る確率は減るだろう。メジャーでは強打者はバントなど練習すらしない。それゆえに、スモールベースボールと揶揄されるのだ。
たしかに見ている方としては、強攻策が成功したときの興奮度は高くなる。「7-8の試合が一番面白い」という言葉も聞く。高校生で期待に応えて安打を打つ技術、精神の強さにも感動する。しかし、村長としては一点にこだわる場面の緊張感に野球の醍醐味を感じたい。その作戦の一つが強攻策であって、ノーガードでの打ち合いは期待しない。
PS:あの逆転打を打った、ひ弱そうな山形の8番打者は8回裏の打席でもレフトオーバーの二塁打。彼よりさらにひ弱そうな9番打者は今度はレフトオーバーの三塁打で続き、結局2-6で岩国商を下した。