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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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好試合に水を差す

 今日もBS1でMLBのヤンキースvsオリオールズを観戦。ついてないエース、田中将大投手の悲壮感漂う力投と、それを上回るオ軍のガウスマン投手との投手戦に酔いしれた。共に8回を投げ無失点の好投。チャンスらしいチャンスもなかった。
 結果論ではあるが、4回表のヤ軍の攻撃が悔やまれる。先頭打者が二塁打で出塁した場面だ。結果的に、これがヤ軍にとって唯一のチャンスだった。また、この試合での唯一の長打でもあった。日本の野球をスモールベースボールなどと揶揄するが、一点をとる作戦にビッグもスモールもない。より高い確率を模索するべきだ。とにもかくにも勝敗の行方は9回以降に持ち越された。
 迎えた10回裏、オ軍は無死一三塁という絶好のサヨナラ機を迎える。ヤ軍は満塁策ではなく8番打者との勝負を選択する。満塁策をとって打順を主軸に回したくなかったのだろう。そして打球は前進守備の中堅手への浅い飛球。これで一死だ、三塁走者も自重するだろう、と思いきやタッチアップから猛然と本塁に。
 普通の外野手の肩なら本塁で刺せる距離と思われたが、中堅手の肩はお粗末過ぎた。弱い送球は一塁方向に大きく逸れてあっけない幕切れだった。おいおい中堅手が弱肩なら交代させとけよ!なーんて心の中でつぶやいた村長でした。
 実は、村長の所属する草野球でも似たような場面は多々ある。二年前だったろうか、一打サヨナラというピンチで相手打者の当たりはセンター定位置への高い飛球。その時捕手を務めていた村長は大声で叫んだ。「(三塁を守っていた強肩の若者)、中継に入れ!」
 弱肩の中堅手に出来るだけ近づいて送球を受けたA君から矢のような送球が返ってきた。見事な併殺でピンチを凌いで引き分けに持ち込むことができた試合だった。
 まあ、イチロー並みの返球を、とは言わないが、天下のヤンキースのプレーとしては「喝」だろうな。先発の二人とリリーフ陣の投手戦と、両軍の攻守の応酬で締まった好試合に水を差すプレーでした。
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