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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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基本が大事

 残暑が厳しい青森に、いろいろな友人がやってきた。八戸や東京から、外国から。今日はタイムリーなことに、八戸の友人が遊びに来て高校野球の光星vs星稜を一緒に応援。
 試合は意外にも一点を争う緊迫した展開に。見ている二人の手も汗でビッショリ。それでも7回表、ここまで湿っていた4番打者が同点本塁打を放ち1-1のまま延長戦に突入。その10回表、光星の打線が爆発し、一挙4点を挙げる。しかし相手は石川大会で8点差を一気に挽回して逆転勝利した星稜だ。
 光星の弱点の一つは投手力と言える。主戦の中川君はコレといって特徴のない投手で、球速も130キロ後半、スライダーとチェンジアップなどの変化球が持ち味だ。しかし、星稜の最後の攻撃も中川君は落ちつた投球で低めの変化球を打たせて三者凡退に退けた。友人も「やったー!正直、勝つとは思っていなかった」だって。それじゃあダメじゃん。
 この試合でも高校野球の基本動作の一つ、「低めでゴロを打たせる」が生きた。そして次の試合で??なプレーが。
 4点を追う東京・二松学舎付属が4回に追いつき、なおも一死二三塁の逆転機、打者は4番という場面で東京ベンチは2ストライクからスクイズを指示。沖縄・沖縄尚学の山城投手の投球は外角を大きく外れる。打者が空振りで2アウト、三本間に三走が挟まれて3アウト、かと思われたが、2-5-と送球されたところまでは良いとして、三塁手が基本を少し忘れてしまう。本塁に走者を追い込むのは基本ではないのだ。実際、三塁に追っていけば三走を生かしてしまったとしても、三塁に到達して成り行きを見守っていた二走は追い出されることとなり、そっちを挟めば良いことになる。しかし、本塁に追い込んだために三走は本塁に向かって走る。これを刺そうと本塁をカバーしていた一塁手に送球してタッチを試みるも、走者が体をひねってタッチをかいくぐり生還。5-4と勝ち越しされてしまった。
 この場面、実は東京ベンチも策に溺れた、と言えよう。4-4の同点に追いつきなおも一死二三塁で打席には4番打者。試合終盤ならスクイズも有りうるが、まだ4回だ。流れは東京側にあるので押せ押せで行くのがセオリーだと思うのは村長だけ?

 PS:今試合が終わりました。5-5で迎えた9回裏一死二塁から4番打者の安打により5-6で沖縄がサヨナラ勝利。友人が一言、「あの4番は敬遠だろう。普通は一二塁にして併殺を狙うがなあ」。そう、これもセオリーではない作戦と言えますね。ただ、5番打者が凄い打者とかだったら話は別ですが。
 昨夜の巨人vsヤクルトでもありましたね。延長11回表、二死二塁打者は4番阿部という場面で解説の宮本氏も「阿部には際どいコースで勝負。歩かせてもいい。5番村田には右の山本をぶつける」と言っていたのに、ヤクルトの左腕久古投手は外角高めのまっすぐで勝負に。見事にレフトスタンドに運ばれてしまいましたね。
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