♪ ここは お国を何百里 離れて遠き満州の・・・ ♪
と歌われた「
戦友」は日露戦争直後の、1905年に作られました。同じ頃
ロシアでも同様な曲が作られます。ロシア語は全く知りませんので、ネットで拾った邦題を引用すると「
満州の丘に立ちて」らしいです。「戦友」がいわゆる軍歌であるならば、「満州の・・」も
軍歌、ということになるでしょう。
それから約半世紀後、その「満州の・・」をもとに
ロック(エレキサウンド)にアレンジした曲がヨーロッパから広がります。フィンランドのエレキグループ、
ザ・サウンズです。日本では、「
さすらいのギター」と訳され
小山ルミの歌でも大ヒットしました。また、ベンチャーズがリバイバルヒットさせていますので、そちらで聞いた人も多いのではないでしょうか。
この「満州の・・」は「さすらいのギター」と
名を変えましたが、ヒットさせたサウンズの原題は、「
Mandschurian Beat」。直訳すれば、「満州の鼓動」でしょうか。
日露の紛争の地はやがて、清朝の最期の皇帝を引っ張り出して満州国を建てた
日本と列強との紛争の地に。ついには
WW2へと突入してしまします。
「さすらいのギター」という
哀愁を帯びた旋律は、「戦友」、「満州の丘に立ちて」と重なって聞こえます。大ヒットした「さすらいのギター」ではありますが、もし「満州の丘に立ちて」とか「満州の鼓動」といったタイトルだったらヒットしていただろうか?と考えた
村長です。
PS.高校生時代この曲を弾きながら、自作の
真空管ギターアンプにトレモロ装置をくっつけた因縁の曲でもあります。かなり苦労したのを思い出します。
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