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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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NHK、新朝ドラ始まる!

 なーんか物足りないエンディングだった「ごちそうさん」に変わり、「花子とアン」が始まった。その第一回のタイトル「花子と呼んでくりょー」を見て「おー!久しぶりの信州モノか」と期待した村長でしたが、お隣の山梨県が舞台でした。
 「花子と呼んでくりょー」の「--くりょー」は諏訪郡富士見村で村長の父方の祖母がよく使っていた言葉だったからだ。一緒にドラマを見ていた妻(岡谷市出身)は、「そんな言葉知らない」
 ということは、山梨県と境を接する富士見村(長野県諏訪郡富士見村)近辺だけの方言かもしれない。ドラマでは、主人公の子供時代の花子を「お花」とか「花」と呼ぶ男子に「花子と呼んでくりょー」と求めるセリフなのだが、花子の父も「お花」と呼んでいました。父親には「花子と呼んでくりょー」とは言ってませんでしたね。
 祖母といえば、大学受験に全て失敗して諏訪に帰った村長に「お前が受かったら、一生懸命勉強した人が可愛そうだ」と強烈な励ましをくれたことを思い出します。その他にも、「めた(たくさん)」とか「うなりっきり(おもいっきり)」など諏訪市ではあまり聞かない方言を喋っていました。
 信州の方言としては全国的に有名な、肯定否定語(笑)「動詞+ず」も頻繁に使っており諏訪に遊びに来た人を驚かせたり、笑わせたり。あるとき、東京、千葉などに住む父の友人たち数名が諏訪に遊びにきたことがありました。当時同居していた祖母が、「お茶飲まず」と言ってお茶の用意を始め、「買い物に行かず」と言っては買い物に出かけては客人たちをビックリさせたものです。
 もう一つ方言に関する祖母のエピソードを。祖母が所属していた老人会の仲間数人で山へ遊びに行ったときのこと。ん?信州はすべてが山だって・・・そりゃあ海抜800m位の平地から2,000mの山に行くのだから、山から山に登ることにはなりますが。ともかく休憩所で休むことになり、コーヒーや紅茶などを頼んだのですが、一人だけ注文したコーヒーではなく紅茶が出て来ました。そこで最年長である祖母が言いました。「ワシがくんでやるずら」。諏訪の人はすぐに理解して、「親切なおばあさんだ」と感じたでしょうが、方言を知らない人は「紅茶を汲むって、どういうこと?」と戸惑ったはず。そうです、「くむ」とは「交換する」という意味で、祖母は自分が頼んだコーヒーでも紅茶でも構わないので、コーヒーをその人の紅茶と交換してあげようと思ったのです。
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