子供の日の中日戦は一点を争う緊迫した好試合?となった。原監督の父、貢さんが心筋梗塞で倒れたという報を受け球団は監督を帰京させ川合ヘッドに指揮をとらせた。一方貢さんの孫、菅野投手は調子は良くなかったという通り、ピンチの連続。かろうじて2点に抑えていた。3-2とリードしてくれた6,7回は「お爺ちゃんに変なところを見せられない」とチカラを振り絞った。
一番に復帰した坂本遊撃手は追い上げとなるタイムリー二塁打をはじめ、3安打の活躍。守備ではチョンボを帳消しにするファインプレーで最後を締めた。村長はヒーローインタビューは坂本だろうな、と思いきや、6連勝の菅野投手だった。まあ、今日は仕方ないか。お爺ちゃんへのお見舞いということで。
ところで今日は子供の日、ちびっ子も沢山見ていたと思います。そこで、9回裏の最後の併殺の場面について一言。
一死一塁、点差は一点、打席には今日絶好調の一番大島選手。マシソン投手の速球、スライダーにもバットを出して粘っている。そして中日ベンチはヒットエンドランをかけた。大島の打球はセンターへ抜けそうな痛烈なライナー。これを坂本が横っ飛び好捕する。一塁走者は呆然と二塁ベース上で固まってしまっている。ここで阿部捕手の右手が画面に映る。一塁を指しているように見えた。
もちろん、普通は一塁走者は99.99%無理と分かっていても必死で一塁に帰らなければならない。坂本から一塁に送球されて無事併殺の完成となる。しかし、野球は何が起こるか分からない。より安全な併殺は、坂本の目の前にいる一塁走者だ。もう一塁に帰るのをあきらめている。いくら二塁ベース上にいても、一塁走者に権利はないのだ。坂本は一塁走者にタッチしてジ・エンド。
そんな分かりきったことを・・・とお思いでしょうが、昨年のMLBで似たような場面があり遊撃手が勘違いしたことがあったのです。
無死一二塁で次打者が放ったライナーは二塁手が地面スレスレでキャッチ。と思い込んだ二塁走者は二塁に帰塁。ところが二塁塁審の判定はセーフ、つまりワンバウンドとなり二塁ゴロ。二塁手は二塁ベースカバーに入った遊撃手にトス。
この遊撃手のベストプレーは、二塁ベースにへばりついている二塁走者にタッチしてから二塁ベースを踏み、一塁に送球する。これでうまくすれば4-6ー6-3の三重殺が狙える。実際には遊撃手は二塁を踏んでから一塁に送球したために、4-6-3の併殺は完成できたが、二塁走者は生きてしまった。二塁走者が知っていてわざと二塁ベースにしがみついていたのかは分かりませんが・・・
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