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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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お墓参りは遠足だった

 村長の母方のご先祖の墓は三内霊園にある。もう半世紀以上前の記憶だが、お墓参りは一大行事だった。三代が暮らす旧家の総勢は村長の母と弟を加えると12人。市営バスで行くのだが、臨時の停留所まで歩いてバスの来るのを待つ。
 田舎のバスで揺られること40分あまり、三内の駐車場に着く。そこから花や水を用意してお墓に向かうのだが、遠い場所だと数十分は歩く。村長のご先祖様のお墓は、幸いにも5,6分のところにあり、さらに幸運なことに直ぐそばには「あずまや」があった。
 村長を含めて4人の子供たちの目当ては、墓参りよりもその後のご馳走だった。坊主の読経を神妙に聞いているフリをしてはいたが、心はご馳走にあった。
 「あずまや」といっても4本の柱と屋根、中央に大きな木製の円形テーブルと小学生の木工授業で作ったような粗末な椅子が数個あるだけ。そのテーブルにビニールシートを広げて料理を置く。まるで遠足気分だったのを覚えている。
 今日、愛車(原チャリ)で三内霊園に行ってみると、当時はグルリとお墓を囲むように青木の柵があったのが、きれいに片付いている。おかげで目印が無くなって探すのに時間がかかってしまった。クモの巣やゴミを排除したりきれいに刈り込む手間がかかるので、とっぱっらったのだろうか?正面に残った白い鉄扉が意味なく残っているのも昔を知る人には異様な光景だった。
 年期の入ったお墓にお参りし、傍らの「あずまや」に目をやると、7,8人の家族がご馳走を囲んでくつろいでいた。椅子の上に立ってテーブルの上にある好物を手繰り寄せている子供を見ていると、何か遠い日の自分を見ているようで一人物思いに耽ってしまった。
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