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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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「知らなかった」では済まされない

 昨年10月、滋賀県大津市の中学二年の男子生徒が自宅マンションから転落死した。自殺と見られる。って殺人教唆でしょう。事件後のアンケート調査で、複数の生徒が有記名「自殺の練習をさせられていた」との答えがあったそうだ。
 担任教師、学年主任、校長、教育委員会、皆おかしい。「いじめ」を通り越して、「暴行事件」だろうが。本人の意思で落ちたのかも疑問だし。恐らく本人の気持ちは死んだ方が楽、みたいな方向に大きく傾いていったのではなかろうか。
 それにしても、遺族から損害賠償で訴えられている市側の対応が酷い「いつ、誰が、どこでいじめたか」「どうすれば自殺を回避できたか」を遺族に「証明せよ」だと。テレビでは、女性の市長が涙を流しながら会見してましたが、ウソ泣きにみえてくる。

 責任ある人が(=知りうる立場にある人)、「知らなかった」とぬかすことほど腹立たしいことは無い。事件の重大性に背を向ける態度は許せない。
 過去には、オウム事件の際の上祐氏もそうだった。凶悪な事件は「知らなかった」と逃げ切ってしまった。
 古くは、ナチスの犯罪を裁いた軍事裁判で処刑されたエルンスト・ヤニングを思い出す。彼はドイツの法律家、法務大臣、裁判官でナチス党員ではない。しかし、職務上見て見ぬ振りをしたことがナチスの暴走につながったと断罪され絞首台の露と消えてしまう。「知らなかった」では済まされないこともある、ということだ。
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