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雑草の詩

草野球とアメリカン・フォークが好きな「村長」です

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一つの時代が終わった

 村長の人生に影響を与えた野球人に二人の偉大な打者がいる。ミスターこと長嶋茂雄氏とゴジラこと松井秀喜氏だ。長嶋氏の引退セレモニー <あの有名な「我が巨人軍は永久に不滅です」の日。すべての新聞を買ってきて読み比べた。妻子に涙をみられないように夜中にこっそりと。
 捕手原監督、投手松井氏、球審安倍総理という豪華すぎる脇役を配した記念始球式には、主役の打者長嶋氏の姿も霞むほどだった。不自由な右手はポケットに入れたままのミスターは、左手一本でバットを構える。投手松井の投球は「打ちやすい内角を狙った」が、やや高く、必死にバットを振ったミスターは捉えることができなかった。
 まさか打ちにいくとは思いもしなかった原捕手はおどけた様子で捕球とともに逃げた。防具をつけていなかったモンね。
 始球式に先立って行われた国民栄誉賞授賞式で、長嶋氏は不自由な口ながら自分の言葉で挨拶と感謝を表したかったのでしょう。ファンに御礼を述べておりました。VTRを一緒に見ていた妻もうっすらと目にこみあげるものがあったみたいです(もちろん、村長も)。
 松井氏は大先輩の王氏と衣笠氏を前に、「世界記録を持っているわけでもないのに大変恐縮しています。」みたいなことを言っておりましたが、ヤンキース時代最後の年あのワールドシリーズで獲得したシリーズMVPは彼しか成し遂げておりません。日本人投手としてメジャーへのパイオニアが野茂投手ならば、打者としてのパイオニアは松井だと思います。記録ではイチロー選手でしょうが。
 二人の後を継ぐのは果たして誰でしょうか?坂本?太田?いやいや、あと10年は現れないでしょうね。記録も勿論大事ですが、強烈に記憶に残る大打者は。
 最後になってしまいましたが、広島バリントン、巨人内海両投手の投げ合いは「松井秀喜引退記念」に花を添える好試合でした。メジャー時代の松井選手と対戦があったというバリントン投手も凄かったし、米国で松井選手と英語で話したことがあるというロペス選手が試合を決める本塁打で祝ったのも良かった。9回表、二死満塁からクローザーの西村投手を左の山口投手に変えたのも名采配でした。広島ベンチには左の代打しか残っておらず、左の安部選手に打たせるしか手がありませんでしたから。
 安倍総理は途中で退席したみたいですが、両軍ともに100%の力を出し切った好ゲームでした。

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