ブータン王国の若き国王と王妃が来日し、その容姿や言動が注目されております。昨夜のテレビ報道ではお二人の馴れ初めを紹介してました。なんとペマ王妃が7歳のとき17歳のワンチュク皇太子に「10年後にお嫁さんにしてください」とプロポーズしたのだそうです。「もしその時独身だったら、あなたと結婚する」と答えた皇太子にも驚きですね。
ワンチュク国王は、日本の王室と立憲制度をモデルにしている、と述べておりました。また、国民総幸福量(Gross National Happiness :GNH)を追求することを宣言し、経済成長よりも心の満足度を優先する政策をとっております。一見測ることが出来ない幸福度を4つの項目に分類して、その達成度を国民が評価することで幸せかどうかを国民自身が決めるのです。その4つとは。 持続可能で公平な社会経済開発
自然環境の保護
有形、無形文化財の保護
良い統治
なのだそうです。特に日本が(逆に)学ぶべきは4番目の「良い統治」ではないでしょうか。ブータンでは地方の自治体が、自分たちで作った開発案を政府に提案する。地方分権だ!
国王夫妻の報道を見ていて、昔見た映画を思い出した。「 Lost Horizon /失はれた地平線」だ。1930年代の中国が舞台で、主役は英国領事。領事と友人たちは、争乱が勃発した内地から東の上海に脱出することに。ところが、その飛行機はハイジャックされ西へ向かうのだが、ガス欠のためヒマラヤ山中に不時着。ハイジャック犯(操縦していた)はこの事故で死亡。寒さで凍えていた乗客を助けたのは謎の東洋人。領事たちは、文明社会からは全く無縁のシャングリ・ラ(理想郷)に誘われる。
そのシャングリ・ラはもしかするとブータン王国だったのでは?!